腰椎すべり症

腰椎すべり症

腰椎すべり症とは
腰椎が通常の位置から
前方や後方に
変位している状態です。

まず、前後にずれた腰椎の
下の腰椎を土台と考えます。

下の腰椎に対して上の腰椎が
前方や後方に
ズレているといった解釈です。

つまり基準となるのは
ズレが生じている個所の
下の腰椎です。

腰椎すべり症のイラスト画像

腰椎すべり症によってズレた腰椎は
姿勢を変えることでズレたり、
動作により元の位置に戻ったりと
位置がコロコロ変わるものではありません。

時間をかけて
少しづつズレていって
そのままの位置で固定されている

というイメージです。

腰椎すべり症の再現動画

腰椎がズレたことによって
周囲の組織の障害や
腰椎の中にある神経に
障害をきたしたすことで
腰痛や下肢の痛みや痺れを伴います。

ほとんどの場合、
前方にズレている状態が多く、
構造的に負荷のかかりやすい
第4腰椎に発症しやすいです。

性別では男性よりも
中年以降の女性に多く発症します。

その理由は今だに
はっきりしていませんが、
妊娠中、または育児中の姿勢や
中年以降の体重の増加が
関係しているのではないかといわれています。

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腰椎すべり症の種類

腰椎すべり症の種類は
【変性すべり症】と、
腰椎分離症に続発する
【分離すべり症】に分けられます。

変性すべり症

変性すべり症とは
腰椎と腰椎を支持・固定している
周囲の組織の能力が、
何らかの形で弱くなったり、
加齢とともに弱くなったりして
腰椎が前方や後方にズレてしまうものです。

腰椎分離すべり症

腰椎分離すべり症とは
腰椎自体に分離部分が生じて
腰椎と腰椎を固定する機能が
失われたことによる
腰椎がズレた場合の症状です。

つまり腰椎分離症が原因で
それに併発して
すべり症が生じた場合をいいます。

変性すべり症と分離すべり症の
発生した原因は違いますが、
どちらにしてもすべり症を患った結果、
脊髄神経の圧迫症状が主な原因となるため、
出現する症状に
さほど大きな差はありません。 

どんな症状?

  • 腰の痛み
  • お尻の痛みや痺れ
  • 太ももや脛の痛みや痺れ
  • 足の痛みや痺れ
  • 歩行中の痛みや痺れ
  • 歩行中、痛みや痺れが現れる

腰椎の後方を走る
脊髄神経が圧迫され、
腰痛や下肢の痛みやしびれが出現します。

その結果、長い距離を歩くと
痛みやしびれが出現し、
前かがみになることで楽にな
休めば、再び歩けるといった
間欠性跛行と言う症状が見られます。

またの痛みや痺れよりも
お尻や下肢に痛みや痺れが現れる
坐骨神経痛となることがあります。

分離すべり症
変性すべり症のどちらも
発生した原因は違うものの
結果としては同じ状態なので
どちらも同じ症状が出現します。


症状の加減は人によって様々ですが
腰椎に大きなすべり症が生じると
神経にせん断力や圧迫が加わることで
患部の腰痛だけでなく、
お尻や下肢に疼痛が生じて脊柱管狭窄症
坐骨神経痛ヘルニアなどと
同じ症状が現れることがあります。

その様にすべり症が強度になってくると
腰痛や下肢の痛みや痺れだけでなく
排尿障害をきたしたり
下肢の感覚が無くなり
力が入らなくなって歩行困難となり、
生活に大きな支障をきたす場合もあります。

診断方法

大半の場合、レントゲンで判別が可能。
レントゲンですべり症が確認できたら
神経や周囲の組織の
問題の有無を判別するために
MRIやCTを用いて
さらに詳しく検査するのが一般的です。

治療方法

保存療法と手術療法がありますが
まずは保存療法を行う事が一般的です。

保存療法


薬物療法
①炎症を緩和する薬を服用
②痛みや痺れを緩和する薬を服用
③炎症を緩和する薬を注射
④痛みや痺れを緩和する薬を注射
⑤炎症を緩和するシップ
⑥痛みや痺れを緩和するシップ

物理療法

①低周波・高周波・干渉波などの電気療法
②マイクロ波・ホットパックなどの温熱療法
③アイシングなどの冷却療法
④患部を伸ばす牽引療法

運動療法

①ウォーキング
②ストレッチ
③疼痛緩和体操
④プールでの運動

手技療法
①固まった関節や筋肉などの組織の機能を
正常に戻すために手技療法にて緩和

日常生活の改善
①悪い姿勢の改善
②運動不足の改善
③最適な寝具の選択
④悪い生活動作の改善

手術療法

検査によって
明らかな異常箇所が認められる場合で、
保存療法をおこなっても
症状の改善が見込めない場合や
生活が困難なほどの症状がある場合には
手術を行います。

手術では
神経を圧迫している部分の切除をしたり
ズレた腰椎の位置を正常の位置に
固定するといった内容です。

手術後は保存療法に移行します。


手術によって痛みや痺れが
必ず無くなるとは言えません。


その理由は、腰椎すべり症
痛みの原因であるかどうかにあります。

痛みの原因でなかった場合は
当然ですが、手術を行っても
症状が緩和することはありません。

基本的には手術を行うまで医者でさえも
痛みや痺れの原因かどうかは
分からないのが現状です。

また、必ずしも
手術が成功するともかぎりません。

大事な組織や神経を傷つけてしまえば
いうまでもなく、
さらなる障害を被ってしまいます。

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